2011年6月11日（土）、弊社主催の第4回病院経営セミナー、『〜病院経営者のための〜次回改定の見通しと病棟類型の組み合わせ』が開催されます。
　2010年度の診療報酬改定は10年ぶりに＋0.19％のネットプラス改定となり、手術料の大幅引上げをはじめ、救急、産科、小児医療に手厚い評価がされた一方で、『15対１入院基本料』が20点引き下げられるなど、急性期と慢性期の間に一線を画する内容となりました。また2010年の改定は一般病床を有する病院に対して、要所に今後の医療政策の行方を示唆した内容が盛り込まれています。それが実現されるのが次回の診療・介護報酬のダブル改定でしょう。
　しかしマイナス改定も取り沙汰されるように、来年度のダブル改定では厳しい内容が予想されます。そのため今からでも医業経営の効率化が急務となるでしょう。有効な施策として、まず自院の病棟類型の見直しが効果的と思われます。しかしその際に様々ある病棟類型、『回復期リハビリテーション�吃妥錙戞慍麌�期リハビリテーション�局妥錙戞悵ゝ淦�期入院�吃妥錙戞悵ゝ淦�期入院�局妥錙戞愍祿下垰楡濺�病棟』『特殊疾患病棟』‥‥何を選択したら良いのか、それが厳しく問われています。同時に現状の病棟類型を維持し続けることが可能なのかも問われています。このような危機感はメディウェルログの読者にも共有されているようで、上記内容の質問やアドバイスを求められることが多くあります。


ケアミックスの生き残り
抜本的な意識改革が必要
　編集部に多くの質問が寄せられますが、その中でもケアミックスに関する質問を多く受けます。
　過去には長期入院患者受入イコール療養病床とのケアミックスが、正しい経営的対応としてされてきた経緯があります。しかし他方、ケアミックスを採用しなかった中小病院は病床稼働率の低下、平均在院日数短縮圧力の下、入院基本料のランクダウンの恐れにおののく状況が広がっていました。
　現状の機能分化を核心とした医療提供体制改革の流れは、こうした一群の病院に病棟単位のダウンサイジング、あるいは規模変更を迫るものとなっています。
　また単純な一般病床と療養病床の組み合わせに代表されるケアミックスは、機能分化と長期入院是正の中で既に不適切な対応へと変化しています。このような状況に編集部では大きく二つの方向選択が迫られていると考えます。


【第一の方向選択】　
一般急性期（あるいは専門特化した診療機能）＋高次急性期直下型機能（亜急性期・回復期あるいは障害者施設等病棟）

【第二の方向選択】　
一般急性期＋高次急性期からの長期入院患者受入機能＋介護保険施設・在宅療養患者の軽症入院受入


　いずれの方向を選択するにしても、それぞれの機能担当を保障する診療、看護、リハビリテーションなどの質とあり方が問われています。このように今回企画した病院経営セミナーでは、医療の質は当然として、他にも地域性、患者動向、病診・病病連携、将来の行政施策動向など様々な観点から検証分析を行ない、これら内容に明確な指針を示したいと考えています。
　ご興味のある方は是非ご参加ください。今後の医業経営の舵取りを担うトップマネジメントとして必見の内容と自負しております。
　

※第4回医療経営セミナーの詳細は下記URLでご確認いただけます↓
http://www.mediwel.net/information/seminar/seminar.html

【コンサルティング事業部　関原】