2013講演会案内書 2月9日(土)札幌で「医療提供体制の行方〜医療計画・地域評価とポジショニング〜」をテーマとした医療経営講演会が行われます。
 主催するのはNPO法人北海道病院協会(徳田禎久理事長)、日本病院会北海道ブロック支部(中村博彦支部長)、全日本病院協会北海道支部(大橋正實支部長)の3病院団体です。後援として株式会社モロオ、そして弊社が名前を連ねさせていただいています。
 2025年を視野に入れた医療介護提供体制改革に向けた同時改定が昨年4月実施されたことは周知の通りです。注目すべき動きとして地域特性を踏まえた診療報酬評価をどうするか、萌芽となる内容が盛り込まれました。一方における在宅医療の推進を柱に据えた「機能分化・強化と連携」を促進する内容ととともに地域性、地域事情をどう考え評価するのか、このことが大きなテーマとなってきています。
 例えば北海道では地域基幹病院と公立病院等が機能分担・連携することで地域全体の診療機能を支え合う成果を出してきています。また、もう何年も医師引き上げの荒波にさらされながら圏域内の救急車搬送件数の7割を維持している地域中核病院を私は知っています。こうした病院にどのような圏域外からの診療支援があれば基本的に地域で完結できる診療体制を保障することができるのか。
 地域との関係ばかりではありません。大都市にあっても大都市と近隣地域との関係でも同様な問題、あるいは地域密着病院が存在することで高次急性期病院との機能分担が可能となるのではないかなど、実際の動向を踏まえた意見交換の場とすべく準備が進んでいます。
 こうした地域の声を政策形成主体である厚生労働省はどう考え、受け止めようとするのか。あるいはどのような方向性を期待しているのか。こうした切迫した地域事情を背景に、建設的な意見交換の場とすべく準備が進んでいます。

 医療経営講演会は2部構成です(写真は前回)。講演会写真
 第1部は、基調講演。基調講演を担当するのは、徳田禎久北海道病院協会理事長と梶尾雅宏厚生労働省医政局指導課長のお2人。テーマは、徳田理事長が「北海道の医療提供体制と改革に期待される視点」、梶尾課長が「今後の医療計画・医療提供体制改革と医療機関への期待」。
 第2部はシンポジウム「地域密着の医療提供体制改革――その担い手を可能とする条件は何か――」。基調講演を担当した徳田理事長と梶尾課長に座長の西澤寛俊全日本病院協会会長が加わる形となります。中医協委員でもある西澤会長が加わることで、ホットな次回改定と結び付けた地域医療提供体制の論点が浮き彫りにされるのではないでしょうか。
 ご承知の通り本年4月から新たな地域医療計画がスタートします。精神を加えた4疾患5事業から5疾患・5事業への発展、在宅を加えると事実上6疾患というとらえ方ができる時代の始まりを前に、各医療機関にあっては地域状況に踏まえたポジショニングがますます医療経営上の大きな焦点となっています。今秋以降本格化すると見られる次回診療報酬改定の議論をどのように受け止めていくか、そのためのベースとなる認識理解の場として活用いただければ幸いです。その期待に応えるべく北海道の病院団体が鋭意準備を進めています。弊社もその成功に微力なりともお役立てできたらと考えています。
 皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げております。


【医療経営講演会「医療提供体制改革の行方 〜医療計画・地域評価とポジショニング〜」】
 日時:平成25年2月9日(土)12:30〜
 場所:札幌グランドホテル
 参加費:6,000円。
 定員:150名(2/1現在まだ余裕がございます)
 お問い合わせ:(株)メディウェル Tel 011-242-8611
          医療経営講演会事務局 隅廣・米川
 
 ※申込書は下記URLからダウンロードできます。
(右記「医療経営講演会」バナーをクリックしてもご覧いただけます)
http://www.mediwel.net/information/seminar/lecture.html