「ここにきて医師そして医療機関から夜勤勤務のできる医師求人、あるいは求職希望の声を聴くようになりました」――。医師や薬剤師紹介を担当している弊社ヒューマンリソース事業部コンサルタントからの報告です。
今のところ麻酔科医をめぐる相談が多いようですが、これを聞いて皆さんはどう感じるでしょうか?夜間勤務非常勤麻酔科医を求め
希望する傾向の背景
とはいえ、この間の改定で24時間「常在戦場」機能を求められてきたことを受けて、当直医とオンコール体制では対応が困難となってきている病院が増えていることを明らかに反映しているのではないかと思います。
手前味噌かもしれませんが、そうした変化の兆候をいち早く弊社コンサルタントに相談いただいていることを私は誇りとも思っています。今後、麻酔科のみならず夜間非常勤勤務を希望する外科医、内科医などが増えてくるのかもしれません。病院の側からも、そうした傾向が増えていくのではないかと判断しています。
当然、そこでは先生方の勤務時間数への配慮など、医師及び医療機関、何よりも患者安全という視点を強く意識していくことが求められるのだろうとも感じています。
医師求人・求職戦線変化あり!!薬剤師等の世界にも広がる可能性があるのかどうか注目したいと思います。
別の専門医資格取得可能を
別の専門医資格取得可能を
提案する病院も表れている
そんな中で、新しい経営感覚だと感心させられる発想をされる医療機関も生まれています。北海道室蘭市にある大川原脳神経外科病院の発想です。
同病院の大川原淳理事長は、次のような提案をするとともに医師求人の中でアピールしていきたいと話されています。
「当院は日本脳卒中学会認定教育病院です。医師求人にあたっては医療ニーズが大きく、今後も必要性の高まりが想定されている脳卒中専門医資格取得が当院勤務により可能となる点を医師の皆さんにアピールしていきたい。」と。
ここには臨床体験に富んでいる、特に術場判断に富んでいる麻酔科医の知識、経験をもっと臨床現場で生かしてもらえないだろうかという発想もうかがえるように思います。 そう言われてみますと、例えば麻酔科医の場合、麻酔科資格のほかに救急関係などの専門医資格を取るケースは多いと思いますが、脳卒中専門医ということはあまり念頭に上らないことに気づきました。
同じ発想は他の専門病院などでも考えられるのではないでしょうか。いろいろな形の臨床体験を生かしたスキルアップ、スキルの広がり、そうした問題意識を反映した医師求人・求職先生の花が開花しようとしているのかもしれません。
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