「900プラス100」というと不思議に思われるでしょうか。【キャプション入り】7月8日ブログ写真1
 これは5日土曜日札幌で行われた第14回北海道病院学会の参加者数を示す数字です。900とは当日参加した医療機関勤務参加者数、100は今回急増した医療職養成教育機関の学生参加者数です。
 今回、初めて医療技術者養成校のPRブースを設置するなど、学生の時点から医療の担い手を育て支えていく必要性を考えた本学会主催者である北海道病院協会(徳田禎久理事長)の問題意識を敏感に受け止めてくれた結果が学生100人の参加に結びついています。併せて1,000人にのぼる参加者が午前8時半から終日会場に詰め掛けていたことも意味している数字です。
 医師、看護職はもとよりリハビリ職、事務職などが一堂に会する都道府県単位の学会というのは数少ないと思いますが、回を重ねるごとに参加者数と発表演題が増えている点に注目しています。

多職種協同が実践の必要として
提起されている【キャプション入り】7月8日ブログ写真2
 毎年参加して臨床現場の動きに力をいただいている私ですが、今回強く印象付けられたのは、多職種協同が理屈ではなく実践の問題として提起されていた点です。
 例えば、毎回発表演題が増え続けているリハビリテーション関連では、回復期リハビリ病棟入院患者のADL向上に向けて、多職種によるFIMカンファレンスを実施した取り組みなどが報告されています(亀田病院【函館市】)。
 報告では、FIMに対する看護職からの希望を受けて月2回のFIMカンファレンス開催するに至ったことなどが明らかにされていました。情報共有が進む中で「きめ細かくスムーズな対応ができる」ようになっており、患者に対する過剰な介護を減らすなどの成果が現れていることが報告されています。回復期リハ病棟における看護のあり方を提起する内容をもはらんだものであり、具体的にどうケアの内容が変化したのか、さらには栄養課などを巻き込んだ多職種連携の広がりを期待させる報告でした。その意味で帯広の協立病院からの「リハビリテーション栄養における多職種連携の必要性」など一連の報告は、栄養課が積極的に協同者として病棟の臨床実践に入るのがごく自然な時代になっていることを実感させるものです。
手術オーダリング代行業務など
医師事務作業補助者の役割明らかに
 今学会の特徴の一つは、医師事務作業補助業務という一つのテーマで多くの演題発表がされている事実です。
 医師の直接指導下による手術オーダリング代行業務(手稲渓仁会病院)や、サマリー代行作成に伴う業務改善(室蘭市の日鋼記念病院)、入院証明書退院時発行の取り組み(札幌市の厚別耳鼻咽喉科病院)などの報告は、専門業務としての医師事務作業補助者を位置付ける内容でした。
 皆さんはどう考えるでしょうか。医療事務系の学生たちにとっても自らの役割を感じ取ることができる良い機会だったのではないでしょうか。

 なお、同学会では田中滋慶應義塾大学名誉教授による出色の基調講演『地域包括ケアシステム構築と病院への期待』などが報告されています。それらは近く北海道病院協会の機関誌に詳細な報告がされる予定です。
 関心のある方は北海道病院協会( 011-231-9900)までお問い合わせ下さい。