2006年03月06日

県と大学、県内病院共同の小児科専門医 育成制度スタート 三重県地域小児科医育成制度

 県と大学そして県内の医療機関が共同、県をあげた小児科専門医育成システムが三重県でスタートし、大きな反響を呼んでいます。
  卒後3年目から12年目までを一連の研修過程として設定、後期研修、キャリアアップのための研究期間、指導者としてのリーダーシップ・マネージメントを習得する期間、マネージメント研修、専門研修に分けて、県内の各病院が、それぞれの機能を生かし小児科専門医への育成支援を共同して進めていく取り組みです。
  小児科医不足と育成・確保が全国的な問題となっている中で、個別医療機関や 大学の枠を越えた対応が必要という判断から三重県、三重大学医学部そして県内の各病院が協力する育成制度。全県ぐるみの対応は、全国でも初めての試み。県が医師育成支援をここまで踏み込んで支援する仕組みは高く評価できます。今後、三重県の取り組みを参考とする都道府県が増えると思われます。

【研修期間中は県職員として身分保障】
  医局所属より退職金は多くなるメリット
  注目したいのは、この研修期間、三重県は、県職員として身分を保証する点にあります。
  県立病院以外に勤務する場合は派遣とし2年間勤務。その後1年研修、2年派遣を最長3クール繰り返すことができる仕組み。以前の医局を窓口とする場合、異動のたびに退職金が支払われることになるため、どうしても支給額が少なくなってしまいます。三重県の地域小児科医育成制度ですと、この研修期間は通算してカウントされるため退職金の支給額が多くなります。
  しかも、この制度を利用できるのは初期研修を終えた医師ばかりではありません。
  40歳程度までの医師で三重大学の小児科医と協調・連携して勤務できる方であれば、誰でも参加できることも魅力です。
  既に小児科医として活躍されていて専門医資格の取得を考えている方や、これから小児科医を目指そうとする医師にとってもうれしいシステムであることは疑う余地がありません。Iターン、Uターン転職など県外からの申し込みを三重県では歓迎しています。

【三重県小児科専門研修プログラムとは】
  初期研修2年を終了後の卒後3年目から6年目までを後期研修期間として、小児医療センター病院、地域小児医療センター、そして大学病院で研修。7年目から9年目は大学、小児医療センター病院臨床研究部で医学研究に携わり学位を取得することができます。そして地域病院でマネージメント研修し、12年目には三重県内の小児医療研修病院群で専門研修を受けることができます。
  こうした研修を担当するのは、三重県におけるこども病院として機能している三重大学医学部附属病院小児科、国立病院機構三重病院小児科、同三重中央医療センター小児科/周産母子センターの三病院と、県内の研修協力病院。「広い小児科領域の一次から三次医療までの診療能力をバランス良く習得することができるカリキュラム」(三重県担当者)となっています。
 研究活動への参加、学位取得、海外留学、後期研修終了後の就職などの点でメリットは大きいといえます。
 なお、本事業は三重県と弊社が共同で行っている「医師確保対策事業」の一環です。
 今後、産婦人科、麻酔科についても同様の取り組みが計画されています。

本制度の詳細は、『医師転職ドットコム』をクリックして下さい。



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