高齢者の居住の安定確保に関する法律の改正により、2011年10月からサービス付き高齢者向け住宅(サ付き住宅)が誕生しました。全国で4,626棟、戸数で14万8,632戸のサ付き住宅があります(2014年5月時点)。
都道府県別でのサ付き住宅の供給戸数を見ると、大阪が14,998戸でトップ、続いて北海道が10,477戸、東京が8,091戸、埼玉が8,077戸、兵庫が7,180戸となっています。戸数上位には都市部を中心に供給が多いのは、人口が多い事の影響だと納得できます。
2位に北海道が入っているのは、降雪地域や地方にいる高齢者が札幌などへの都市部へ移動していく動きなどの影響、また政令指定都市の中では比較的地価が安く、事業収支が合いやすい地域であることも要因かもしれません。
2000年頃にロバート・キヨサキ氏の「金持ち父さん」をきっかけに日本でも投資ブームが起こりましたが、その際にも札幌や福岡(サ付き住宅供給戸数で7位)では全国でも人口や地価等から“比較的安価で回収のできる都市”としてアパートやマンションなどの賃貸物件が多く建設されました。こうした建てやすいという環境もあるので、首都である東京は地価の高さから造り辛く、ベッドタウンである埼玉や千葉等に分散しているのかもしれません。
いずれにしても2年半の間に約15万近くのサ付き住宅の供給が進んでおり、量的供給から質的供給が求められてきているでしょう。そこで、高齢者住宅に関する2つのセミナーやフェアについてご紹介します。いずれも高齢者住宅の今後を見据えた講演やセミナーを開催する予定です。高齢者住宅の質を高める運営方法の模索や政策の動向のヒントになれば幸いです。
6月21日(土)13:30〜 札幌(北農健保会館3階大会議室)
北海道高齢者向け住宅事業者連絡会・市民セミナー(詳細はこちら)
「サービス付き高齢者向け住宅をはじめとした高齢者の住まいに関する施策の今後」
<講師>国土交通省住宅局安心居住推進課の小野田企画専門官
7月29日(火)・30日(水) 東京(東京ビッグサイト)
高齢者住宅フェア2014 in東京**
9月18日(木)・19日(金) 福岡(福岡県中小企業振興センター)
高齢者住宅セミナー2014 in福岡**
11月5日(水)・6日(木) 大阪(インテックス大阪3号館)
高齢者住宅フェア2014in大阪**
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