「老人保健施設の入所稼働率が低迷気味。何とか回復させたい」――。 先般、そんな相談を受け、話し合いを持ちました。地方の小都市にあるその老健施設は定員100人。典型的な規模の老健と言えます。 地方であればあるほど介護保険施設は満員であり、大都市ほどではない
老健・特養
医療介護福祉牽引者は誰か
明けましておめでとうございます。 医療介護福祉の今後のあり方を創出していく一年が明けました。 昨年はサービス付き高齢者住宅に代表される居住系サービスの整備がひとしきり話題を呼んだ一年でした。このことは、新たな投資先案件としてではなく、地域再創生の必要性
隠れた地域ニーズに眼を
「医療依存度の高い人はどうしてなぜショートステイできないのだろう。障害を持った人たちがわがままに暮らせるショートステイはないのでしょうか―」という訴えが会場を埋め尽くした約700人の訪問看護に携わる一人ひとりに届けられました。 11月18日、都内で開かれた訪問
地域溶け込み赤字から転換
長年赤字経営に苦しんでいた市立病院の指定管理者となり、2年目にしてほぼ黒字経営への転換の道筋をつけることができたと紹介すると、「夢物語ではないのか」と叱責を受けるでしょうか。 空想でもなんでもなく現実の話です。舞台は、埼玉県飯能市。 お茶や材木の送り出
QOL巡回が示唆するもの
以前から私淑する医師の一人に豊増省三先生(北海道釧路市・医療法人豊慈会理事長)がいます。 北海道で最初のユニットケアの考えを採用した療養病床病院を開設したことで知られる豊増先生を先月お訪ねしました。 いわゆる新型特養として個室・ユニットケアに基づいた施設